複数の船種を持つ海上輸送のプロフェッショナル
弊社は、辰巳商会グループの中で最大の船員と運航隻数を有しております。ケミカルタンカー、セメント、貨物船と様々な船種を一社で運航することで幅広い対応のできる海上輸送のプロフェッショナルを育成し、全国各地へ物資を届けています。
甲板部と機関部の紹介
船の組織体制
船は大きく2つの部署に分かれています。
一つは、ブリッジにて舵を握り船を運転する甲板部。
もう一つは、機関室で機械の保守整備を行う機関部。
それぞれの部署が協力し合いながら、巨大な船の安全航海を成し遂げています。
1日の主なスケジュール(航海状況により変動します)
1年の主なスケジュール(状況により乗船・休暇時間が変動します)
甲板部(こうはんぶ)
航海士として、操船を行う部署となります。
航海中は、4時間ごとの3交代で当直につきます。
停泊中は、船体のメンテナンス及び荷役装置の保守管理を行います。
部員のうちは、先輩社員に習いながら、航海当直の技術や船体保守整備作業を覚えていきます。
機関部(きかんぶ)
機関士として、船の機械の保守整備を行う部署となります。
航海中は、2名で12時間のうち8時間の当直に分担してつきます。
停泊中は、航海中にはできない機関のメンテナンスを行います。
部員のうちは、先輩社員に習いながら、保守整備作業を勉強して技術を磨いていきます。
船内環境
居室
プライベート空間として全船個室の居室が与えられます。
各居室にはテレビと冷蔵庫が備え付けられ、快適に生活することができます。
船内Wi-Fi
プライベート空間の充実のために、各船に容量無制限の船内Wi-Fi環境を整えています。
教育体制
乗船前教育
入社後に海務担当者より乗船前教育を行います。
最初の乗船は乗船場所や基本的なルールなどもわからないことばかりですので、陸上で安全や船内マナーについて学び、船の生活により早くなじめるようにします。
OJT教育
乗船すると部員として先輩船員と同じワッチに入り、基本的な技術を身に着けていきます。
はじめは何もわからない状態で皆さん乗船することを先輩方もわかった上でトレーニングを行ってくれます。
船内安全衛生会議
毎月5日を安全と日として定め、船内安全衛生会議を乗組員全員参加で行っております。
ヒヤリハットを共有したり、輪番制で教育担当者になることで安全衛生に対する知識を深め船員の安全と健康につなげています。
各操練
非常操舵操練・防火操練など万が一の際に船が対応できるようトレーニングを行っています。
ドック時の安全教育
ドックの際には、安全担当者が訪問し安全教育を行います。
日頃、電話やメールではできない安全に関する知識の共有を行い、誰もが安全に働くことができる環境を作るように努めています。
キャリアプラン
それぞれの能力に合わせてステップアップできる環境を整えています。
STEP1
部員期間(2~3年程度)
先輩職員と同じワッチに入り、職員になるべくワッチの基本や整備作業を習得します。
STEP2
二航士・三航士/二機士・三機士(5年程度)
船機長のサポートを受けながらワッチを担当し、船の操船や整備作業を行います。
STEP3
一航士/一機士(10年程度)
一航士:荷役の責任者として、協定書の作成や荷役作業全般の指示を行います。
一機士:補器類の責任者として、メンテナンスの実施、また書類の作成業務を行います。
STEP4
船長/機関長
これまでの経験を活かし船と機関の責任者として、船の安全航行を守ります。また、書類作成業務や陸上との調整役となります。